
図解でユカイ
著者/石黒謙吾
(2005年発行)
原則、発行当時のまま電子版として再現しています。本文の内容につきましても発行当時の情報となっています。ご了承ください。
■伝説の奇書、ついに復刊!
■発想のネタ本!
■実用を用いた、無用の粋を愛でる。
■[俯瞰][逆算][見立て]によって生まれる「チャートで笑い」。
■ロジック+アート+ウイット=「ch ART」!?
■「構造オチ」の桃源郷へようこそ。
さまざまなチャート図を用いて、森羅万象を役立たない方向に分析する伝説のカルチャー本。つい見過ごしがちな、まず何の役にも立たない関わり合いを、ビジュアライズに表してみました。「実用を用いた無用」のラディカリズムをご堪能ください。よく、商品の特性を表すために使われる、「酸味、甘味」「濃い、薄い」などのタテ軸・ヨコ軸で構成された座標(広告業界でいうところのマッピング)が、構成の中心です。座標軸(マッピング)、円グラフ、棒グラフ、系図、集合図、地図などを使って、傾向、割合、比較、分類、属性、分布などを分析してあります。形式はあくまでも、アカデミックな参考書か、ビジネスの企画書風。しかし、取り扱うネタは、重箱のスミをつついたような、バカバカしいものというギャップで、独特のお笑い感を醸し出しています。
「公家の名前」「丼ものの分類」から「長崎は今日も雨だったの歌い方」まで。ファッション、日常生活、芸能、歴史、スポーツ、遊び、食……。身のまわりのありとあらゆるものを、“非実用的な”チャートで分類!
渾身のエネルギーを注ぎ、役立つように見せながらまったく役に立たない方向に仕上げた作品群。ムダに向って邁進する、業ともいうべきその膨大な徒労そのものを静かに愛でる。「ほほう。この作品はまた一段と意味がないようじゃのう。いや、味わい深い。なかなかじゃわい」実用を用いた無用。その粋のエッセンスを風流にたしなむのが、違いがわかるオトナと言えましょう。
『チャート式 試験に出ないニッポンのしくみ』(扶桑社)として、1998年に出版された、分類王としてのエポックメイキング的1冊。デザイナー、イラストレーターはじめ、広告、ライター、編集者など、マスコミ関係者には、特にウケがよく、「持ってます」「面白かったです」「復刊しないんですか」との声多数。そんなこんなで、95年に(ワニブックス)で復刊しました。



