
犬と歩いて…
著者/全日本盲導犬使用者の会、構成/石黒謙吾
(2002年発行)
原則、発行当時のまま電子版として再現しています。本文の内容につきましても発行当時の情報となっています。ご了承ください。
■エッセイ、詩、俳句、短歌そして写真からこぼれ出る、犬と人との絆。
■日本じゅうを涙させたベストセラー『盲導犬クイールの一生』の著者が贈る、44人の声。
光を失い、盲導犬と歩いて見えてくるもの……それは? 感動も、勇気も、喜びも、本物ことばが、きっとあなたの心にしみこみます。犬への愛、人への愛、頑張らなければという気持ち、そんなことを教えてくれる1冊です。
●「あんた、なんで犬みたいな顔してるの?」って聞いてしまうんです
●雑種のチャコは、“手作りの盲導犬”に!
●どしゃ降りの雨の中、タクシーに乗せてもらえず、犬といっしょにずぶぬれで……
●リリーは、私をステージの真ん中まで誘い、そばでじっと私の歌声を聴いてくれた
●「あなたと犬のために減った売り上げを保証してくれるのか」と言われて……
●ノエルはヘリコプターの後部座席の上にチョコンと座っていた……
●このごろ、『アイリーごっこ』がはやってるんです。紙やひもを使って、リードやハーネスを作って、かわりばんこにアイリーの役をするんです
●「おばさん! この犬、盲導犬でしょ? こんなところでウンチしてもいいの?」との声が……
「『盲導犬クイールの一生』の寄付の件で電話したことをきっかけに、1年半がかりで作りました。エッセイ、詩、俳句、短歌などを寄稿していただいた著者44人のほとんどが盲目の方なので、原稿依頼文を点字で送ることから本造りは始まりました。当事者ならではのリアルな言葉に、あたたかな気持ちになれます。ボランティアの方も数人参加されていて、別の書籍『最後のパートナー』の西田さんの詩が素晴らしく、同書の刊行につながりました」



