震災にあった盲導犬クララ

構成/石黒謙吾、絵/小山るみこ

(2005年発行)

原則、発行当時のまま電子版として再現しています。本文の内容につきましても発行当時の情報となっています。ご了承ください。

■新潟県中越地震で、日本で初めて、避難所に入った盲導犬
■崩れた家、そして慣れない生活の始まり……。どんなときも、クララが支えてくれた。中村良子さんがパートナーと歩んだ20年間。

24歳のとき視力を失った中村さんは、盲導犬クララと出会って8年、新潟県中越地震に遭遇する。200人を超える避難所生活…日本で初めて避難所生活を許された盲導犬クララとユーザー中村良子氏の二人三脚(!?)ぶりを描いた感動の一冊。

2005年10月に被災した、長岡市に住む中村良子さんは、盲導犬のクララを連れ、崩れかかった家を飛び出します。そして、次の日から始まった、厳しい避難所暮らし。クララと中村さんをあたたかく受け入れてくれた役場の人、避難所に集まった近くの人々……。クララ、そして1頭目のハイジ、2頭の盲導犬に支えられた中村さんの人生を、イラスト40点と文章でつづった、心あたたまる物語です。

「極めて珍しく、版元から企画の依頼があって作った本です。新潟の中越沖地震 で、避難所暮らしをしたたクララという盲導犬と、盲導犬使用者の中村さんの お話を、誰にでも手に取ってもらえるようにと、絵本に近い形で構成しまし た。絵はこの人でと、ハマってるとまっさきに思い浮かんだのが小山るみ子さ ん。超犬好きで、盲導犬関係の集まりにも参加されてます。長岡の中村さん宅 での静かに聞き入った取材が思いで深いです」