
読む餃子
著者/パラダイス山元、プロデュース・編集/石黒謙吾
(2011年発行)
原則、発行当時のまま電子版として再現しています。本文の内容につきましても発行当時の情報となっています。ご了承ください。
■ほとばしる文章の肉汁
■包んで焼いて30年、会員制餃子の店「蔓餃苑」店主・餃子王がふるまう「味わう、作る、知る」
■老舗餃子専門店のような王道感漂うエッセイ
■読むだけで息がニンニク臭くなるかもしれません
■『タモリ倶楽部』で絶賛 「幻の餃子」レシピも
餃子の皮のみのエア餃子六十八番勝負を挑んだり、横浜中華街の小さな店で怒鳴りあう店主家族の絶品餃子に感心したり、モッツァレラチーズとゆであずきで絶妙デザート餃子をつくったり、とまあ全編これ、餃子だらけ。
●出番のやってこない餃子丼 ●おもてなしは醤油差しから ●エア餃子対決 六十八番勝負 ●失敗しない餃子の焼き方への投資 298円 ●デパート催事場での支援行為 ●餃子にニンニクは入れてはいけない ●可視化ニーズが高まる冷凍餃子 ●おいしゅう餃子います ●中国四千年の餃子はウソだらけ ●◯◯キング入り焼餃子 誕生秘話 ●有名餃子店の世襲問題 ●食べられる国宝餃子の食べ比べ 他
「餃子の王将」では「よく焼きで」と新しい注文スタイルを確立し、パリの餃子づくり教室では「世界で最も革新的な餃子レストランのオーナーシェフ!」と絶賛され、『タモリ倶楽部』の餃子新年会で喜ばれた「幻の餃子」レシピも大公開。そのいっぽうで、中華街に氾濫する中国料理世界チャンピオンの謎にゆるゆると迫ったり、とはいえANAダイヤモンドメンバー専用の海老餃子にも舌鼓をうつ……
東に餃子の店あれば、行って食し(13勝427敗28分け)、西に餃子を食べたい友あれば、「蔓餃苑」で腕ふるう(平成13年オープン以来、営業わずか数十日)。そんな餃子王の描く、イノセントでコミカルでビターな餃子ワールド、文章を味わうだけで餃子まで味わえます。ぜひ、ご堪能あれ。
「ここまで作った本の中で、頂いた原稿を読んでいて楽しくてしょうがなかったのはこれが一番でした。山元さんは本当に文章が上手いです。<ほとばしる文章の肉汁>のコピーは企画立てて時に思いついたのですが、やはりその通りでした。実は、10年前に思いついた企画でしたが、版元との話し合いの流れでビジュアル満載の『餃子のスゝメ』が出たのでこれはずっとあとになりましたが、素晴らしい本となりました。



